
GeoMx® Protein アッセイ

本製品でできること
GeoMxタンパク質アッセイは、光開裂性オリゴヌクレオチドを標識としてタンパク質に結合させ、nCounter®(最大96プレックス)またはNGS(100プレックス以上)のいずれかのプラットフォームで読み取ります。スライド上の組織切片に抗体をハイブリダイズした後、UV光を照射して組織からオリゴヌクレオチド標識を分離させます。分離した標識はnCounterによる標準的なアッセイでカウントするかNGSで読み取ります。カウント結果を組織の元の位置にマッピングすることで、タンパク質の存在量のデジタル空間プロファイリングが可能です。
GeoMX DSPで高質なデータが得られるよう、すべてのGeoMx®タンパク質アッセイについて徹底的なバリデーションを実施済みです。GeoMXの抗体バリエーションに関する詳細は、こちらのホワイトペーパーをご覧ください。

製品情報
空間プロテオゲノミクス
マルチモーダル空間プロテオゲノミクス ワークフローを使用して、マルチオミクス研究を簡素化することができます。 このワークフローでは、同じ組織スライドから、NGS リードアウトで RNA とタンパク質を同時に検出することができます。 GeoMx RNA アッセイと GeoMx タンパク質アッセイの両方の感度を利用して、タンパク質の活性化と翻訳後修飾を測定する機能を使用して、転写から翻訳に至る生物学の全体像を捉えましょう。
免疫腫瘍学および免疫学
免疫細胞プロファイリングコアパネルには、ヒト検体で広範なプロファイリングができるよう18種類のターゲットが含まれています(マウス用は17種類)。また、GeoMx DSPで行うすべての実験に必要なコントロールも含まれています。ヒトおよびマウスを対象としたみなさまの研究に最も適した内容となるよう、最大6種類の10プレックスモジュールと任意のターゲット10種類を追加できます。
神経科学
神経細胞プロファイリングコアパネルには、ヒト検体で広範なプロファイリングができるよう20種類のターゲットが含まれています(マウス用は19種類)。また、GeoMx DSPで行うすべての実験に必要なコントロールも含まれています。ヒトおよびマウスを対象としたみなさまの研究に最も適した内容となるよう、最大6種類の10プレックスモジュールと任意の標的10種類を追加することができます。
NGSプラットフォームおよびパイプラインを利用して、数十から数百種類のタンパク質をターゲットとした空間プロファイリングが可能です。NGS用の4プレックスGeoMxタンパク質コアパネルには、GeoMx DSPでの実験に必要なコントロールも含まれており、任意の10プレックスモジュールを追加して解析が行えます。
GeoMxタンパク質アッセイには、当社のProtein Barcoding Service を利用して最大10種類の抗体を追加することができます。また、Abcam社の抗体を最大5種類追加することもできます。当社とAbcam社の提携に関する詳細をご確認のうえ、免疫染色用にバリデーション済みの6,000種類以上の抗体からGeoMxタンパク質アッセイのカスタマイズに利用するものを選択し、Abcam社から直接ご購入ください。
関連リソース

論文
崩壊性糸球体症のデジタル空間プロファイリング
Collapsing glomerulopathy is a histologically distinct variant of focal and segmental glomerulosclerosis that presents with heavy proteinuria and portends a poor prognosis. Collapsing glomerulopathy can be triggered by viral infections such as HIV or SARS-CoV-2.
遺伝子発現と空間プロテオミクスプロファイリングを利用した原発性および転移性HER2陽性乳がんの腫瘍免疫微小環境。
Background: The characterization of the immune component of the tumor microenvironment (TME) of human epidermal growth factor receptor 2 positive (HER2+) breast cancer has been limited. Molecular and spatial characterization of HER2+ TME of primary, recurrent, and metastatic breast tumors has the potential to identify immune mediated mechanisms and biomarker targets that could be used to guide selection of therapies.
高悪性度AT/RT成分を特徴とするINI1欠損症(CNS LGDIT-INI1)を伴う中枢神経系低悪性度びまん性浸潤性腫瘍の空間分子プロファイリング
Key points: – diffusely infiltrative low-grade tumour with SMARCB1/INI1-deficiency (CNS LGDIT-INI1) has been proposed as a new entity – we report the first case of a child with a CNS LGDIT-INI1 with a high-grade AT/RT component at the time of initial surgery – methylation profiles of both the low- and the high-grade component yielded high similarity with ATRT-MYC – spatial transcriptome analyses showed upregulation of glioneuronal markers in the low grade component underlining the concept of diffuse infiltrative behaviour of CNS LGDIT-INI1 – high-grade tumour areas displayed increased translational activity and proliferation as well as MYC pathway activation.
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